違和感

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違和感

 2学期は受験生とはいえ、学校行事も盛りだくさんで、体育祭や文化祭なんかで忙しくしているうちに終わってしまい、3学期は一応、高校受験モード。外部受験する生徒もいたりで、少しクラスの中がピリピリモードになっていた。私は相変わらずホズミンに家庭教師をしてもらっていて、そのおかげか私の数学は期待以上の健闘をみせるようにもなった。校内の内部試験入試は滞りなく合格し、私は仮入学というステップを踏むことなく、なんなら高校1年からは美月と同じ進学クラスにまで組み込まれるという信じられない展開になっていた。私って、すっごい、やれば出来まくる子だったんだと調子に乗りそうになっていた。  ちょっと有頂天になりすぎていたのか?だからだよね?なんとなく私の周囲の風向きが変わり始めていた。そもそも進学クラスになんて入ってしまったのがいけなかったのかもしれない。高校に進学してから、何となく、自分がクラスから浮いているような気がし始めていた。最初は気のせいだと思ってた。せっかく美月と同じクラスに入ったから、休み時間とか普通に話しかけようとするんだけど、美月の周りにはいつも他のクラスメイトがいた。何なんだろう、この違和感?進学クラスは中学からの進学クラスからの持ち上がりがほとんどだったから、新参者の私にはなじみにくいのかなと思ったりもしていた。それならと部活を頑張ろうと、バスケ部に入部した。練習中、今までしたことのないような大きなけがをしてしまい、続けられなくなってしまう。足を引っかえられたような気がしたのは気のせい?何か歯車が全然かみ合っていかない。 「ナツ、最近、元気ないね、大丈夫?」 「ちょっとケガとかで部活行けてないからかな」  あのホズミンにまで心配される始末で。  そして高校1年の夏休み前、定期テストの終わった後、いつものように学校に行こうとしたら、私は玄関でそのまま倒れこんでしまったのだ。息が苦しくて、気持ち悪くて、ほとんど朝食は食べていなかったから、胃液だけがこみあげてくる。そひて、その日から私は学校に行けなくなったんだ。
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