はじめに

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はじめに

 歳を重ねるごとに 話しておきたいことが増える。  誰かに押しつけるのものではなく、ただ自身が語りたいだけの話。  『妄想日記』の後半からその方向にシフトチェンジしていったので、新たに日記を作成した。  こういう日記を書くと 「多くの出会いを経験されていたんですね」 とか 「リア充自慢か」などと言われたりもした。  とんでもない。  謙遜に見せた自慢でもない。  ぼくは日陰の人間で極度の人見知りで、なおかつHSPである。  誘うより誘われ待ちだし、リーダーになるより縁の下の力持ちを望む。  極力目立たずに生きていたい。  人の集いは基本的に苦手で、三人以上で行動するときはいつも疎外感に悩まされる。  文章表現は好きだが現実ではおしゃべりでもない。  HSPとはなんぞやといわれれば、病気ではない。気質のことである。  Hヘンリー・Sセンシンティブ・Pパーソンのことであり、ヘンリー・センシンティブ・パーソンとは? と言われれば……と続いてしまいそうなので、一言でいうと『とても繊細な人』です。    このエッセイは『妄想日記』が途中で路線変更したのも、ある一冊の本の影響であり、おかげさまでもある。でもその本が何かは語らない。  影響を受けてるのがバレてしまうし、このエッセイは、ぼくが語りたい いくつかのことをまとめただけだからだ。
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