いつものクラスメイト

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いつものクラスメイト

「まひるちゃん早〜クラスの誰もまひるちゃんには敵わないね。いつも走るのは一番だし、勉強も一番それに可愛い。何でそんなに完璧なの?」 「そんな事ないよ。たまたまだよ」 「どうやったらそんなに何でもできるようになれるの?いいなー。私もまひるちゃんになりたい。きっとお父さんとお母さんが優秀なんじゃない?」 「またまひるちゃんは運動会でリレーの選手だね」 運動会間近の向ヶ丘小学校の二年一組ではリレーの選手の話で盛り上がっていた。 須藤まひるは一年生の時から足の速さと頭の良さそして可愛い容姿たちまちクラスの人気者になった。一年毎のクラス替えの為、まひるちゃんと一緒だと運動会の走る競技は一位になるのは当たり前と思われていた。   まひるが周りから凄いと言われ始めたのは幼稚園の時からだった。まひるは幼稚園でもリレーの選手に選ばれお遊戯会ではいつも主役だった。  他の子が立候補で役を決める中、主役だけは先生も含むクラス全員まひるを推薦した。  近所からもいつも凄いと誉められていたまひるだが、まひるの両親はそんな近所のおばさんに自慢する事もなく心底困った様子だった。   まひるは小学校に入学した時から自分の身体に違和感を感じていた。   そしてたまに自宅に来る二人の男の人あの人は誰なんだろう?私を見ながらお母さんと話しをしているみたいだ。   そして二人の男の人はいつも帰りに私に話しかける「元気かい?身体の調子はいいかい?」   毎回同じ事を聞く。私はいつも「元気です」 そう答える。お父さんとお母さんに二人の男の人の話を聞くと両親はこう答えた。   「お母さんが高齢出産だからね危なかったんだよだからお医者さんがね心配して来てくれてるんだよ。往診だよ」 確かにお父さんとお母さんは友達の両親より高齢だという事は子供ながらに気づいていた。でも、それならお母さんにいろいろ話しをするはずだ。 それなのにいつもあの男の人は私をじろじろ見てまるで観察しているように見えた。   何でお父さんとお母さんはあの男の人の事を隠すんだろう?それにあの二人がうちに来る時は必ずお父さんは会社を休む。あの二人はそれほど大切な人なんだろうか?   私はずっと気になっている。向ヶ丘小学校のクラスメイトが私にいつも凄い凄いとオーバーにいうところも。私が気にしすぎなのかな?  私は友達の里奈ちゃんに聞いた。皆んな凄い凄いって言い過ぎだよね?そんなに凄くないのに  そう言うと里奈ちゃんは言った「何言ってるの?まひるちゃんはクラスで人気者なんだから」と〜「私が人気者?」里奈ちゃんの言葉に違和感を感じた。何故なら私は〜私が足が速くて覚えが人より速いのは〜もっと幼い頃からの不思議なことと何か関係があるのかもしれないのだからだとまひるは思っていたからだ。
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