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記憶
まひるはクラスメイトの里奈に聞いた。
「里奈ちゃん〜里奈ちゃんの記憶っていつ頃から覚えてる?それに里奈ちゃん勉強ってどうやって覚えてる?」
里奈はまひるに言った「えっ?記憶?いつから記憶ってあったかな?3歳の時お母さんと買い物に行って迷子になったときからかな〜?あと勉強?みんなと普通にしてるよ算数は何度も計算したり漢字は書いて覚えるそのくらいだよ」
まひるは「そうだよね?やっぱり、私ね問題を見ただけで計算がすぐできてしまう。それにね漢字も形を見ただけですぐ覚えてしまう。そんな事って普通ないよね?私おかしいのかな?」
里奈は言った「えー。いいなー。羨ましい。そんな能力私が持ってたら勉強もそこそこしかやらないで済むじゃん。悩む事ないよ。でもみんなには内緒にしたほうがいいかもね?皆んな騒ぐから。クラスの男子とか煩いし」
「そうだね。私、家に帰ったらお母さんに聞いてみる。私、普通じゃないかもしれないから、里奈ちゃん皆んなには内緒ね」
まひるは里奈と別れて家に帰って宿題をやった。
「やっぱり、おかしい何でこんなに早く宿題ができてしまうんだろう。計算問題も見ただけで答えわかるし、漢字の練習も見ただけで勝手に手が動いてノートに書ける。友達よりも凄い速さで書けるなんて前から思ってたけどおかしい。私は凄くなんかない。手が勝手に動くんだから。
お母さんに今日こそ聞いてみよう。あのたまに来る男の人の事も」
須藤まひるは今まで聞こうと思ってた事を母親の喜美子に聞いてみた。
「お母さん前から思ってたんだけど私は何ですぐ見ただけで計算できるの?漢字もすぐに書けるし、それにたまに来る二人の男の人は誰?私にいつも「元気か?」って聞くけど〜。
母の喜美子は言った「そう、やっぱり気づいてしまったの〜やっぱりね。ごめんなさい。黙っててお父さんが帰ってきたら本当の事を話すわ。でも、あなたはまだ幼い傷つくかもしれない。それでも本当の事を知りたい?」
まひるは「どうしても知りたいのクラスメイトの皆んなだって私をおかしいと思っているはずなのにいつも凄い凄いと言って褒めるだけ、皆んなは私を人気者って言うけど、そんな事ないと思う」
それを聞いた喜美子は「わかった。まひるがそこまで不審に思っているなら本当の事を話すね。これだけはわかっておいてね。私とお父さんはあなたの親だからね。いつまでも。お父さんが帰ってきたらお父さんと相談して本当の事を話すから」
まひるは覚悟を決めて父節夫の帰りを待っていた。
父節夫が帰ってきたのはそれから三十分後だった。
まひるは覚悟を決めていたがまひるが思ったより衝撃的な話しを聞く事になるとは思ってもいなかった。
そしてあの男の人二人に喜美子は電話を掛けて立ち会ってもらう事になったのだった。
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