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月日は流れ街はイルミネーションで彩られ、更に今日は特別賑わっていた。いわゆるクリスマスイブと言うやつだ。
昼間は兄貴に息子のプレゼント買うのに付き合えと言われ、おもちゃ屋で散々悩む兄貴を笑っていた。クールで茶のロングコートのイケメンがぬいぐるみとにらめっこしてる図なんて笑うしかない。
でも兄貴は幸せそうで、妻子が居るってなんか羨ましいなと思ってしまった。まぁ俺は女抱ける気しないしこれからもフリーで抱かれまくるんだろうな。
夜は家に帰り一人でカップラーメンを食べようと湯を入れて蓋をした時にインターホンが鳴り、俺は覗き穴から見てみれば荷物を持った男が帽子を深く被っている。この制服は…荻野の…!
扉を開ければ顔を上げられ、知らない男だと思い扉を閉めようとしたが中に入られて玄関に押し倒された。
「やめっ!離れろっ…!!」
「ナツメさん…俺DVD全種買ってます!ああ本物だ…セックスしません?」
「え?セックス…」
あ、ちょっとしたいかもしれん。撮影では抱かれてたけどプライベートはご無沙汰だったし…
「本当に見境ないな」
「荻野…!?」
目の前の男は声を聞いて振り返れば開いたままの扉から荻野がこちらを見ていて、その手にはバラの花束をもっていて俺は男を突き飛ばして荻野の腕を掴んで引き入れて鍵をかけた。
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