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甘えたな僕が、自分の部屋で過ごさなくても誰も疑問に思わない。
それをいいことに、僕は時間の許す限りあなたの部屋で過ごした。
ふざけて、疲れた振りをして、あなたのベッドに潜り込む。
「仕方ないなぁ」そう言ってあなたが布団をかけてくれるのを待つ。
夜は、なかなかベッドに入らないあなたの温もりを背中に感じると寝返りをうった。
そっと後ろから抱き締めて、あなたの首筋に顔を埋める。
何よりも幸せな時間。
あなたのお腹に回した手に、あなたの手が重なると、身体が少し熱を持つけど……
二人きりではない空間ではこれが精一杯。
いつか………
もう少し大人になったら……
二人きりの空間で、お互い向き合って抱き締め眠りにつきたい。
僕の小さな願い事。
あなたも同じだといいな………
あなたの香りに包まれながら、ゆっくりと眠りに落ちる。
夢のために走り続ける毎日の中で、やっと心のバランスを保てる時間。
失くすことの出来ない時間。
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