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私の、彼を切望する眼差しに感化されたのか、垣谷さんは意外な提案をしてきた
。
「柄田様、こういうのは如何でしょう?今、店頭にサンプルとして出しているあのAIロボットでよろしければ低価格で貸し出ししましょうか?」
「えっ!?いいんですか?」
私は今、頬が高揚しているのがわかる。
あのショーウィンドウに立っている彼が我が家に来るのを想像しただけで信じられないくらい胸が高鳴ってくる。
「サンプルですからね。多少不具合があっても目を瞑って頂かないといけない部分があるかもしれませんが。それでもよろしければ・・・・」
「だ、大丈夫ですっ!ぜひ宜しくお願いします!」
私は頭を下げた。
テーブルの下でガッツポーズを、する。
「では、まず1ヶ月から始めましょうか。何か不具合がありましたら直ぐに連絡を下さい。必ずですよ?」
と、垣谷さんは念押しした。
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