詩 憎悪の炎に魅入られて

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詩 憎悪の炎に魅入られて

 全てを燃やして  真っ赤に彩る  憎悪が綺麗だったから  素晴らしいもの 私にまた見せて ーー皆に憎まれたい  こんなにも鮮烈な感情を  どうして忌み嫌うのだろう  私は綺麗だと思うのに  敗北して敵を睨みつける  奪われて相手にやり返す  自分にないものを見て妬む  その瞬間燃え上がる憎悪が心地いい  魅いられるほど 人としての幸福が遠く過ぎ去るとしても  私はここから動かない  きっと誰よりも 理解しているこの感情の 美しさ  誰にも この特等席を明け渡したくない ーー憎まれたい 皆に憎まれたい 「ストーリー」  憎しみは美しい。  心の底からそう思うわ。  真っ赤に燃え上がる炎を美しいと思う感情。  私にとってそれは、そんな感情と同じなの。
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