THE BODY

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 三人は火葬場に戻り、残りの棺桶を調べた。一つ目には年老いた男女、二つ目には十代の少女と中年の女性、三つ目には二十代と四十代と思われる男性が入っていた。その人種や年齢は、ばらばらだった。 「この棺桶は一体、どこから来たんだ?」ガイは言い、ポラロイドカメラで遺体を写した。  ダンは腕時計に目を落とした。事務所は閉まっている時間だった。 「侵入して、顧客名簿を盗み出すか?」  夜の十時、街灯が人気の無い建物を照らしていた。砂漠から吹く風は冷たく、口に入り込んだ砂で奥歯がじゃりじゃりとした。 「誰か来ないか見張っててくれ」ガイは言い、ドアの鍵穴にピッキング道具を差し込んだ。 「町の奴等は酒場に行ってるよ。思い通りにならない人生を忘れる為にを飲んでんだ」ダンはそう言い、スニーカーに付いた砂埃を払った。「そのピッキング道具、どこで手に入れたんだ?」 「ネットだよ。オンラインでピッキング道具だって銃だって買える。何たって、ここは自由の国だからな」ガイは皮肉っぽく鼻を鳴らした。「それが、この偉大なるアメリカのだよ」  鍵を開け、三人は室内に侵入した。ガイはデスクの引き出しをピッキングし、中に入っていたファイルを取り出した。住所と名前が羅列されており、顧客名簿で間違いないようだった。 「“パーペチュア・アップルビー”があったぞ」ガイは言い、文字列に指を差した。  記載されていたのは、隣の州にある葬儀会社の名前だった。顧客の大半は葬儀会社や老人ホーム、ホームレス収容施設などの営利団体だった。 「これで、大体の事が分かって来たな」ガイは言い、顧客名簿をポラロイドカメラで撮影した。「証拠は掴んだから、さっさとずらかろう。酔っぱらい共が帰って来る前に」
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