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商品を取り、まだ猿の言ったことを反芻しながらレジでボーッとしていると、カウンターの中から、ビューティフル系の女性店員がオレを見つめている。
まさか、テレパシーの交信がはじまるのかと思い、心臓がコトンと音を立てた。
「お客様、年齢確認画面にタッチしてください」と、次の瞬間、彼女は言った。
なぜ、彼女とテレパシーはつながらないんだ。
今日、ワインを一緒に付き合ってくれたなら、面白いサルの話をしてやれるのに。
(完)
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