猿(エン)Ⅱ

2/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「どうしたんだ、久しぶりじゃないか。あんたの方からわざわざ会いに来るとはめずらしい」と旧友に会ったように猿がテレパシーで話しかけてきた。 「今日は、折り入っておまえに質問してみたいことがあって」オレは頭の中で話しかけた。 「ほう、しかし相変わらず高飛車だな、あんたは。それじゃあ女にモテないはずだ。で、何が聞きたい?」と猿は言う。 「アーティフィシャル・インテリジェンスについて、どう思う?」オレは単刀直入に本題へ入った。 「あんたはAI、つまり人工知能についてサルの意見が聞きたいというのか」猿は薄ら笑いを浮かべた。 「そうだ、人間は今、地球温暖化といわゆる生成AIについて、未来を非常に危惧している」オレは正直に答えた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!