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「あ、あのう・・・いまいち要領つかめないんですが、今一度説明してもらいますか?」
?「あら、魔王様からご説明があったかと思いますが?」
「はぁ、ところで貴女は?」
?「アタクシはココで居候させてもらっているサキュバスでございます。」
「うーん、ちょっとよく分かんないや・・・
それどんな関係?」
サキュバス「さぁ?それより今の状況についてお知りになりたいってことでしたわよね?」
「あ、はい。」
サキュバス「では魔王様に変わってアタクシがご説明させていただきます。
魔王様は今、スポーツにハマっておられにございます。
それ故、何をするにもスポーツ対決を条件に考えているのです。
今回も、不本意ながら魔王討伐を目的とした勇者様・・・名前は、まぁいいや。
その勇者様にさえ、スポーツで決着をつけたいとそうおっしゃっているのです。その意志、汲み取るべきかと思いますが?」
うん、やっぱり何度聞いても分からないね。
なんでスポーツで魔王討伐せにゃならんのだ?
??「おい、次の種目の準備ができたぞ?次は、サッカーだ!
ホレ、このボールで時間以内に何点取れるか勝負しようじゃあないか?」
魔界だけに色々とおどろおどろしいところがある。
事実、魔王城のインテリアとして何かの頭蓋骨を松明の先端に使用していたり、細長い骨は柵に利用されてたりと、シンプルに人畜非道の嵐である。
ところがどっこい、スポーツの面では大変紳士なようで人に害を与えるようなそんなこと一切していない。
ボールも人骨か何かだと思ったら、普通のサッカーボールでした。
そしてルールに厳格、さっきも邪魔をするなんてズルは起こらず、変なチカラを使って独走っていうわけでもない。
人の目からして正々堂々とスポーツで戦っているように見えるのだ。
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