ひとりよりも孤独

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不意に目が覚める 深い夜にひとり包まれて 静けさに目が冴えていく 時折やってくるこんな夜 静寂に襲われて孤独だと怯えて 雑音だらけのラジオや 走り去る車の音に救いを求めていた 子どもの自分が懐かしい 今ではもう怖くない だって わかってしまったから 本当の 本当の孤独とは 両手を広げて微笑む人に まっすぐ飛び込んで行けないこと 息がかかるほど傍にいる人の 心がここに居ないこと
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