108人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょうどその頃…櫻井野の花は優雅にTタイムを嗜んでいた。野の花の足元には首輪を付けた3匹の下僕が居て…後ろには2匹の召使いがいる。
野の花の能力は「強制」JOKERに対価を支払うことで…対象の人物に隷属の首輪を付与する事ができる能力である。隷属の首輪を付与された人物は…誰であろうと野の花のペットととなり…その命が尽きるまで生ける下僕となる。
野の花がこうした優雅な逆ハーレムライフを送れるようになったのには理由がある。少し前の事である。
櫻井「心の声(にしてもこの能力不便ね?対価って何を払えば良いのよ?)」野の花がそんなことを考えていると赤く染まるひし形の月がその目に飛び込んでくる。次の瞬間…どことも知らない場所に野の花は転移していた。
櫻井「…!!?ここは?」
??「やぁよく来たね?野の花?」
??「まぁ座って」少年はそう言うと優しく微笑む。
櫻井「あなたは?」
??「僕かい?僕は♦の4を司る存在…リル・ハートネット」
リル「みんなは僕のことをリルって言うよ(笑)!!!?」そう言うとハートネットと名乗った青年は優しくニッコリ微笑む。
櫻井「で?私に何か用?」
リル「何だか迷ってるようにみえてね?」そう言うと…リルは紅茶をひとくち口に含む。
櫻井「別に?迷ってなんかないわよ?」
リル「だったらどうして能力を使わないんだい?」
櫻井「…何でって?あのくそみたいな化け物に何を差し出したら良いかわかんないのよ!!?」
リル「あっははっ(笑)!!!?そう思うのも無理はないね?」
リル「OK野の花!!?昔話をしよう!!?」
リル「むかしむかしあるところに強欲な王様がいました。王様はことある事に全てを欲しがり民草から…とあるモノを回収して回った。ある日のこと怒った民衆はとうとう暴れ出し王様に刃を向けました」
リル「このとき王様はどうやって暴徒と化した民衆から自分を守ったんだと思う?」
最初のコメントを投稿しよう!