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施設
華子は、逗子市内 養護施設にいた。
まだ、三歳です。その前のことは不明で、二歳の時から、ここで生活している。全員でも 14 名の小さい施設で、
華子は、最年少です。華子は、人気者、
いつも、子ども達に囲まれていた。
まだ、三歳でも 文字は、ほとんど読めた。理由は、わからない。
三年半 後
華子は、小学一年生になった、
里親も現れ、施設を出た。
花村 さん夫婦が、里親になって
くれた。どちらも、優しく、華子
に接してくれた。
花村家は、標準的な家庭で、お父さん
は、薬品会社に勤めるサラリーマン。
お母さんは、専業主婦です。
逗子の池子に住んでいた。普通の一軒家、ただ、庭が広い。庭に、華子のお気に入りの、机と、椅子が4脚あった。
そこで、いろんなことを勉強した。
不思議と、華子の将来が見えてた。
華子は、理由を考えなかった。運命
が、見えてるというか。
小学一年生が、相対性理論、アインシュタイン、時空に関わることを勉強し
てる、ワームホールが、彼女にとって
難解だったようだ、華子が、24 歳に
なったら、ママ、パパに会えることは
想定外であった
でも、それは現実になった。
高校の卒業式に出て、華子は卒業した。
校門を出ると、景色が違う。
文房具屋さんとこに、ビルが立ってるし
いつも寄る駄菓子屋さんがコンビニに、
なっている。不思議に思いながら自宅
を目指すと、アパートがなくなって、
マンションになっている、わけのわからない華子は、困惑した、が、理解するのに時間は、かからなかった。自分の姿も
セーラー服でなく、普通の普段着に変わっていた。念の為、銀行の残高を確認すると、しっかり残っていた。華子は、
現実を理解した、パパのところに行かないと、でも、まだ ママは、来てない。あと、6年の時間が、必要。華子は、予定通り、数学大学へ進学した。
花村家から、通学し、無事卒業し、大学院へ進学した。そして、24 歳を迎えた。
いきなりは、とても行けないので
不動産屋さんへ、寄った。
ちょうど、一部屋空いてて、うまく入居出来ることになったけど、華子は、不安でした。パパとは会ったこともないし
どんな人かもわからないけど、覚悟を決めました。
「さるとびさんですか?」
「そうです、さるとびです」
不動産屋さんから聞いてます。
花村華子さんですね
華子は、安心した、パパなんだ
「宜しくお願いします」と華子が言うと
にこにこ、さるとびは、微笑んだ。
「あれ、どこかで会ってる?」さるとび
聞くも、華子は、いやいや初めて会います。そっかーと、さるとび、
これから
大冒険が始まります。
猿飛佐助へ続く
了
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