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「その程度ですか?」
《ガラガラガラ》
壁に激突し、今までの建物の1部だったものが、瓦礫として彼を襲う。これは死んだか。
「まっ、所詮この程度でしょう。大したことありませんでしたね。」
私は誇りを払い、目標を目で捉える。
こちらを見て警戒しているが、まぁ、少々強引に連れ戻させてもらおう。
そう思い、目標に一歩踏み出した瞬間、
《ドコォォン!!》
瓦礫が崩れる。
どういう事だ?あれを喰らって生きているのか!?
「なるほどな。」
先程倒した敵は、血を流しながらも、大した致命傷は無く、こちらを嘲笑うかのような目で見て、口を歪める。
「常人離れしてたのは、スピード、パワーつまりそこだけを見るなら、お前の能力は筋力を強くする能力だ。だが、弱点は使い過ぎると疲れてくるらしいな?今のでも軽く汗をかいてるぜ?なら俺のやることはひとつだな。」
何だこの男の洞察力は、
私の能力を単なる一撃で探り当てただと!?
そいつは、吹き飛ばされた時、離さなかった大鎌を持ち直し、また距離を詰める。
「お前が死ぬまで踊ろうぜ?」
そうして、バトルは再開するのだった。
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