楽しい楽しい銃撃戦

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だがそんな男を、 「具合が悪くなった」 なんて心配するなど、 『やっぱり美百合は心根が優しい』 と改めて惚れ直してしまう。 龍一は、基本、他人の心配など無駄なことはしない。 だが同時に、美百合が他の男を気にかけるのは許せない。 心が狭いと言われようが、こればかりは許せないのだ。 それで、 「大丈夫だ。安心して眠っているだけだろう」 と言ってやると、 「安心してる?」 美百合は納得できないと唇を尖らせた。 「あんなにお尻をあげた変な格好で?」 「あれがあいつのリラックスポーズなんだろう」 「頭を抱えて震えているように見えるけど?」 「夢でもみてるんじゃないか」 何を言っても聞き入れない龍一に、 「とにかく、お医者さまにみせる必要があると思うの」 美百合は鼻息荒く言った。 「病院に連れていってあげるべきよ」 しかし龍一は、 「俺は一通りの医療技術を学んでいる」 冷たく言い放つ。 「その俺が、大丈夫だと言っているんだぞ」 一変して、不安定に揺れる眼差しを美百合に向けた。 「俺の言うことが信用できないのか?」
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