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2.
私はその後の記憶があいまいだ。
葬式が終わり、私は実家に身を寄せ、自分の部屋で茫然としていた。
私はこれからどうすればいいの?
何で私一人残して行っちゃうの?
私は泣いてばかりいた。
涙が枯れるころ、私はだんだんと平常心を取り戻してきた。
それとともに、自責の念が沸き起こった。
あなたを一馬力で働かせて、嫌な仕事を嫌と言えずに抱え込ませてしまった私。
「会社をやめたい」って言われた時、「会社やめなよ、私が稼ぐから」って言わなかった私。
あなたが悩んでいた時に、突き放してしまった私。
あなたが働く平日の昼間に、ファミレスで何時間も友達とおしゃべりして楽しんでいた私……
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