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「姫宮センセの傑作小説と、我が編集部の爆益にカンパーイ!」
姫宮氏の心配をよそに、小説はバカ売れした。
「いやほんと姫宮先生見違えるほどよくなった! 姫宮先生には才能があるとぼくはずっと期待していたんですからね。そうでなきゃ落選作拾い上げて担当編集なんてつけませんよ。イヤハヤ、ぼくの審美眼もまだまだ現役だなあ、ぐはははは」
「恐れ入ります、編集長様!」
「はっは、様はよしましょうや、姫宮先生!」
「じゃ先生もやめてくださいよお。姫ちゃんでいいですよ、姫ちゃんでぇ」
「ささ、もう一杯、いっちゃって。姫ちゃんのっ、ちょーっとイイトコ見てみたい! そおれ一気、一気!」
宴は実に深夜まで続いた。
我らが姫宮氏もへべれけである。
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