アブノーマル・アイデンティティ

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 翌朝。 「やべぇえええええ! いやもう本当にまずい。これはダメだ死ぬ。いやむしろ死んだ、みるくココアのスランプが伝染った~!」  その時姫宮氏の心に悪魔が宿った。 「待て待てさすがにそれはまずいよ、蒼苺ちゃん。どんなにヤバくても人として超えちゃいけないラインってあるじゃん? 作家としてのプライドってあるじゃん? ダメよダメダメ、耐えろ、こらえるんだ、僕! ここが踏ん張りどころだぞ。かの文豪もきっとこんな葛藤を乗り越えて日本文学史に名を遺す名作を書き上げたんじゃないか。頑張れ姫宮蒼苺、お前ならやればできるさ」
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