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一か月後。
「うおおー! ダメだ最悪。なんっっも思い浮かばねえ!」
我らが姫宮蒼苺氏は書斎という名のゴミ溜め場で頭を抱えて唸っていた。
そして全く同じ経緯を繰り返し、姫宮氏の心の悪魔が当然のようにAIを起動した。
「いやもう、姫宮センセ、最高っすね! ちゃんと読める文章送って来るし締め切りは守るし。とりあえずこれシリーズ化して書籍化しましょう。もう編集長が大絶賛で、姫宮がようやく売れそうなもん書き出したって上機嫌なんっすよ。近いうちに一度、今後の展望について語りたいって。姫宮センセ、お酒って飲めましたっけ」
「飲める、飲みたい、飲めますとも! わたくし姫宮蒼苺、この世の酒という酒を愛しておりますからして!」
「はいはい、そんじゃ次回の締め切りあけにでも接待しますよ。またいい作品、お願いしやすよ~」
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