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「この世に産れてくることは、罰である」
闘病し、毎日苦しみながら、死を待つ母を介護しながら、思った。
生老病死。
私たちが、何をしたというのだろう。
何故、こんな苦しみを受けなければならないのだろう。
この世に産まれてくることは、何らかの罰なのか。
ならば、私たちは、生きるために、闘うしかない。
苦しみを、はねのけるような、喜びを、見つけるのだ。
それが、私たちが、この罰に勝利する方法だ。
この世は、苦。
だが、生き続ける限り、喜びは、必ず、見つかる。
だから、生きるのだ。
生き続けるのだ。
喜びを見つけるまで。
了
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