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ン?
なんか隣で話しかけてきた百瀬がキラキラしたオーラを纏っているのが
見えた。
雰囲気が、とかではなく、本当にオーラとしか言いようのない
キラキラが見えたのだ。
それでオーラのキラキラに目を奪われて、百瀬の言葉が俺の耳を
すり抜けていってしまった。
◇ ◇ ◇ ◇
私が一世一代の素敵なプロポーズをしてやったのに・・街木のくせに
街木のくせに、ぼーーっとしてんじゃねぇよ。
けど、何故か街木くんは私の顔を呆けたように見ているんだ。
え~と、もしかして、わたくし鼻糞でもつけてましたか?
いや、鼻糞ごとき。
そんなことより私は何事も白黒はっきりつけないと気がすまない性質ゆえ
もう一度、かましてやることにした。
「街木くん、私と結婚しよう、ね、そうしよ?
今までは一緒にお昼、弁当を食べてたけど、これからは朝-昼-晩-
一緒に食べよう! 」
「な、それってただの慰めで言ってる?・・わけないか。
けど、いいのかよ今の今まで芽衣を、元妻を、想ってた男だよ」
「何よ、今、今って。
ほんとの今この時もまだ芽衣さん一筋なの?
諦められないの? 」
「ンなわけないっしょ、流石に」
「そうだよね。
いくら何でもぉ。
じゃぁ、そういうことでOK? 」
「いやいやいや、マジですか? 」
「はいはいはい、マジですがぁ? 」
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