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芽衣と久しぶりに学食で飯を食ってると、向こうから気の強い女が
こちらに視線を向けたまま、もう食事は済んだのか手ぶらでやってきた。
とまれ!
『何も言うな! 黙って歩いて行けっ!』
俺は心の中で念じた。
果たして・・。
チっ、、ヤツは声を掛けてきた。
この俺を一蹴して振った村野真理子が。
あからさまに何か言いたげな風で俺の側までやって来た村野は
白系でフェミニンに纏めた装いだった。
残念なことに、彼女はその服装とは相反するようにその顔に
底意地の悪さを貼り付けていた。
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