『アイノカタチ』- 孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。 それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ~♡

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234   私は何にもしゃべってないんだけど、高山さんと西坂君がちょっと 距離が狭まってデートしたらしく、その時に西坂君が口を滑らしちゃった みたい。  まぁね、女子たちもあの同期会のメンバーの中にそれぞれ想い人が いたりしてたみたいで、かなり怒っちゃって。  ただの同期会っちゃあ、そうなんだけれども、それにしても皆お年頃なわけで全く異性としてお呼びでない関係性かというと、そうでもなくて…… それなのに自分たちのように若くて奇麗な女性との食事会の後で、それは ないわあ~というのが女子一同の意見だったみたい。  他人事のように語る私も一応知らない振りでその場は驚く 振りしてたんだけども。  だってぇ~しようがないでしょ?   マジどうでもいいんだからさ。  想い人もいないし。  カッカしたってさ、首に縄つけておけないんだし、まして恋人でも 旦那でもないんだからね。  まぁ、言うなれば、よ……  想い人もくそも、あの4人の男は未来永劫何があっても 100万%私の伴侶にはならないってことだよね。  気持ち悪い。  高山、私なら即座に捨てるぜ、西坂をさ。  彼女、まだグタグタ……涙ぐんで怒ってたのに、西坂君と 付き合ってんの。  先が思いやられるわ、まったくっ。 120
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