『アイノカタチ』- 孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。 それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ~♡

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239  百瀬が約束通り改札口に現れた。  同期会などがあるので、私服姿ははじめてじゃあない。   ちょっといつもと違った雰囲気だ。  元々奇麗な子なんだけど、なんていうか特に奇麗に見える。  光輝く美しさっていうの? 上から下までやけにピカピカだ。  洋服だって光って見えるぜ。  高そうだな。  こういうのを高級感漂う装いって言うのか。  百瀬がちょっと気にしてた件。  私と一緒に行って奥さんに誤解されても困るよね? って言ってたの あの時は気にも留めず聞き流してたけどきれいに着飾った百瀬を見て ハタとあの時の彼女の言葉が蘇ってきた。  真理子の時の二の舞にはしたくないよなぁ~。  芽衣に声を掛ける時には気を遣わないとな。  すぐに紹介して何でもない間柄ってこと伝えておかないと。  いや、すぐはまずいな。  しばらく百瀬には離れたところにいてもらって、俺たちの話が落ち着いた ところで紹介するのがいいな。うん。 123
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