『アイノカタチ』- 孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。 それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ~♡

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240 「よぉ、来てくれたんだ」 「もちろんよ、約束でしょ? 」 「いやまぁ、そうなんだけどさっ。  百瀬からしたらどうでもいいような花巻行だろ?  仕事疲れで、もう行きたくないやぁ~なんてなっても 仕方ないっていうか、なんていうか」 「ふふっ、私約束したことはちゃんと守れる人ですよ。  ご安心ください」 「はっ、あぁ、そうだなっ、うん、そうだよな。  俺やっぱり緊張してるんだな、気にし過ぎるところなんか」  「街木くん、大丈夫だよぉ~、ほらっ深呼吸してぇ~。  どんなことになっても何があってもこの百瀬が付いてるから 安心してぇ~、っと。  どう? 少しは落ち着いた? 」 「うんっ、お前面白過ぎだわっ、けど安心する。  ありがとな」  こうして、私たちは街木くんの奥さんが暮らすという岩手県花巻市へと 出発した。  Let's Go! 123-2
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