『アイノカタチ』- 孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。 それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ~♡

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365 「そんなの勝負師のすることでしょ?  借金とかできたらそれこそ大変だよ?  駄目ダメ、薫くんそういうのは止めよう、ね? 」 「あのね、芽衣さん俺がしてるのは所謂博打じゃなくて ちゃんとした方法でやるから大丈夫なんだよ。  それに借金できない方法で今まで小さい金額でやってきてるし ある程度金が貯まったらさ掛け金も増やせるから、それだけ 1回の収益も大きくなるんだ。  実は少年院で仲良くなった奴がいてそいつから去年困ってるから 金を貸してほしいって言われたことがあって貸してたんだ」 「ちゃんと返してもらえたの? 」 「返してもらえなくてもいいくらいの覚悟で貸してたんだけど、結果的に 何倍にもして返してもらうことになった……かな」 「どういうこと? 貸したお金より多く支払ってくれたってこと? 」 「返してもらったのは貸してた10万円なんだけど……」 194-2
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