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「そうなの?
そんなことであの子は私にそっけないの? 」
「はぁ、まぁそんなとこかと。
気にしないでください。
その代わりっちゃあなんですが、俺ができることは手伝いますから。
許してやってください」
「分かったありがと。
誠次くんの心遣い忘れないわ・・だけどボケた時は許して
チョンマゲぇ~! 」
「ははは~っ、万寿ねえさん、相変わらずで・・元気で良かった。
じゃぁ、ほんとに連絡してくださいよ」
「うん、また何かあったらお願いね」
前々からいろいろと誠次くんにはよく送迎なんかもしてもらって
世話になってるから、誠次くんにも幾ばくかのお小遣いを残しておいて
あげるつもり。
妹にだって本来なら残してやってもよかったのだ。
だけどもあちらから自分に距離を取ってきたからには、しようがない
こちらも距離をおくのみ。
財産はビタ一文譲らないという距離を!
ずっと仲良しだった妹に距離を置かねばならないということは
万寿にとって悲しいことだった。
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