♡:。.孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。―― それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ――。:♡『アイノカタチ』はいろいろ♡-23-

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375  祖母に、よかったらこちらで施設を探して近くに来ないかと 提案してみたのだが『慣れてるところがいいよ』とのことで、『これからは 時間に余裕があるからまた度々会いに来るね』と約束をして芽衣は 帰ったのだった。  薫は真由と特別養子縁組を結んだ。  これも何かの思し召しだったのだろうか。  私と薫くんは、薫くんが真由と特別養子縁組をするにあたり、資格が 25才以上というのを今回はじめて知ったのだけれど。  セーフ!  ギリ、薫くんは25才になっていた。   薫くんは今は投資家として稼いでいる。  ということで、私も急いで働きにでる必要もなく、ゆったりと 子育てを堪能している。  小さな頃から家族運のなかった私と薫くんは、昔から憧れていた 理想的な家庭を持ち、日々幸せに暮らしている。           ◇ ◇ ◇ ◇  思えば、長い長い旅路だった。  これからの旅路はどんなだろうか。  そんなことに想いを馳せていると・・浮かんでくる人の顔あった。           ◇ ◇ ◇ ◇  それは、歩だった。  歩くんはどうしているだろうか・・。   199-2
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