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祖母に、よかったらこちらで施設を探して近くに来ないかと
提案してみたのだが『慣れてるところがいいよ』とのことで、『これからは
時間に余裕があるからまた度々会いに来るね』と約束をして芽衣は
帰ったのだった。
薫は真由と特別養子縁組を結んだ。
これも何かの思し召しだったのだろうか。
私と薫くんは、薫くんが真由と特別養子縁組をするにあたり、資格が
25才以上というのを今回はじめて知ったのだけれど。
セーフ!
ギリ、薫くんは25才になっていた。
薫くんは今は投資家として稼いでいる。
ということで、私も急いで働きにでる必要もなく、ゆったりと
子育てを堪能している。
小さな頃から家族運のなかった私と薫くんは、昔から憧れていた
理想的な家庭を持ち、日々幸せに暮らしている。
◇ ◇ ◇ ◇
思えば、長い長い旅路だった。
これからの旅路はどんなだろうか。
そんなことに想いを馳せていると・・浮かんでくる人の顔あった。
◇ ◇ ◇ ◇
それは、歩だった。
歩くんはどうしているだろうか・・。
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