♡:。.孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。―― それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ――。:♡『アイノカタチ』はいろいろ♡-23-

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377  そうだよねぇ~、街木くん芽衣さんに二度までも振られちゃったん だもんね。  可哀想ぅ~。  可哀そうだからそれ以上街木くんを追い込むような言動は 慎み、新大阪駅に着くまで私は寝ることにした。  私たちは駅を降りて、すぐに立ち食いソバを食べた。           ◇ ◇ ◇ ◇  まだ日が明るかったこともあり、在来線に乗る前に、構内から出て 近場の公園へぶらぶら歩いて行くことにした。  街木くんは、元気がなかった。    どうみても慰めたりしたら逆効果だよね。  でもこのまま帰してしまったら、この先ずっと毎日暗い表情の 街木くんと昼に弁当を食べることになりそうで嫌だ。  公園につくと、桜の木が目に入って来た。  きれい~。  広くて、人もまばらで肺の中に空気をたっぷりと吸い込んだ。  私は隣を歩いてる人に言った。 「ね、街木くん、前からもほぼ独身のようなものだったけどさ、今 独身だよね? 」 「・・」  彼は眩しそうに私を見つめた。 「これからは私と一緒に人生歩いていきませんか」  私は超真面目にプロポーズをした。 200-2
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