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そうだよねぇ~、街木くん芽衣さんに二度までも振られちゃったん
だもんね。
可哀想ぅ~。
可哀そうだからそれ以上街木くんを追い込むような言動は
慎み、新大阪駅に着くまで私は寝ることにした。
私たちは駅を降りて、すぐに立ち食いソバを食べた。
◇ ◇ ◇ ◇
まだ日が明るかったこともあり、在来線に乗る前に、構内から出て
近場の公園へぶらぶら歩いて行くことにした。
街木くんは、元気がなかった。
どうみても慰めたりしたら逆効果だよね。
でもこのまま帰してしまったら、この先ずっと毎日暗い表情の
街木くんと昼に弁当を食べることになりそうで嫌だ。
公園につくと、桜の木が目に入って来た。
きれい~。
広くて、人もまばらで肺の中に空気をたっぷりと吸い込んだ。
私は隣を歩いてる人に言った。
「ね、街木くん、前からもほぼ独身のようなものだったけどさ、今
独身だよね? 」
「・・」
彼は眩しそうに私を見つめた。
「これからは私と一緒に人生歩いていきませんか」
私は超真面目にプロポーズをした。
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