『アイノカタチ』- 孤独だった私に手を差し伸べてくれた人がいた。 それぞれの思い出を抱えて私は生きてゆく ~♡

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379  俺は芽衣に振られてドン底に・・・そして今度は 社内社外の男どもから高嶺の花と崇められている百瀬に求婚される 誉高い存在になった。  すごいなぁ~。  up downが半端ないな。あはは。 「あのさ、俺何て言っていいかわからなくて・・」 「簡単だよ、OKて言えばいいだけだよ」 「おーけ・・」 「「・・・」」  「「ぎゃははっーー俺ら(うちら)何か逆じゃね? 」」  俺たちはひとしきり笑った。 「な、いつから俺のこと狙ってた? 」 「己惚れないで、狙ったことなんてないから」 「そうだよな、スミマセン」 「街木くん、帰ろっ。  今日は疲れちゃったしさぁ、月曜日のお昼休みに これからの話をしましょうよ」  「あぁ、そうだな」  また俺たちはJR大阪駅を目指してぶらりぶらりと歩きはじめた。      。。。    。。。   。。。  茜色の夕日を背に、百瀬の隣を言葉なく歩く街木の眦からは、 一粒の涙がゆっくりと零れ落ちた。        ――――― おしまい ―――――   200-4
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