【閑話】うちの後輩の話。

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【閑話】うちの後輩の話。

 うちの職場の後輩、時也のことを話させてほしい。  その後輩は私が高校3年生の時に1年生で、友人がマネージャーを勤める部活の後輩だった。  あちらは私の事なんて意識していなかっただろうけれど、私は友人を待ちながらぼんやりと部活風景を見ていることが多かったから色々と気にしていたんだ。  他の子と比べると小さくて華奢な彼は思うように動くことができず、体力もあまりなさそうだったせいで見ているといつもハラハラし通しだった。  要領は悪く無いのだけれど体力の無さは致命的で、練習について行くのがやっとだから技術を向上させるまでには至らない。  真面目にやっているし周囲もそこは理解しているものの基礎体力の無さは補うのが難しく、本人もそれを理解しているのかマネージャーである友人が困っている時などは先輩に声をかけて手伝いに行くところをよく目にした。  本来そんな行動をとってしまったら〈マネージャー目当て〉とか〈サボるな〉と叱責されるはずなのに不思議と時也に対してはそんな声を聞くことはない。じゃあそのままマネージャーで良くない?と意地悪な私は思ったのだけれど、友人に言わせれば〈体力はないけど技術は悪くない〉ため部長以下先輩方もそれを言うのに躊躇いがあるらしい。  時也がマネージャーになれば友人の仕事が減って一緒に遊べる時間が増えると思ったのに、と私は少しだけ面白くなかった。  現3年生が引退する夏の試合の時には友人とは別の娘と応援に行ったけれど、他の部員が応援席で応援する中で、時也はマネージャーと共に選手をサポートしていて〈このままマネージャー引き継ぎしたら良いのに〉と思ったものだ。  結果として時也はマネージャーにはならなかったけれど、試合に出れない彼はマネージャー補佐を任せられていて、友人に付き合って試合を見に行く度に懸命に選手の補佐を行なっている姿を見ることになるのだった。  友人はと言えば部活のOBだと言う人達と応援に夢中でそんな時也を気にする事はない。自分だって散々世話になったのに薄情な奴だ、と思わないでもないけれど目当ての先輩がいるようなので目をつぶっておく。  1人だと行きにくいからと毎回誘われるままに顔を出し、時也の様子を見ては不憫だと思わずにはいられなかった。  試合に出られるわけでは無く、雑用ばかりで人一倍働いているのにベンチ要員でもない。  ただただ良いように消費されているのにどうしてあんなにも健気なのだろう?  そんな風に時也の事が気になるものの、だからと言って話しかける気はなくただただ毎回見守るだけの私はある時、自分以外にも時也のことを見ている目がある事に気付いた。  それは本当に偶然だった。  試合よりも時也を見ていた時に気付いたその声。 「あっ!」と声を出す時もあれば〈はっ!〉と息を飲むような時もあるその声は試合の動向ではなくて時成の動きに合わせて聞こえてくるのだ。  転びそうになった時、手に持ったサポート用品を落としそうになった時、応援に夢中な誰かが時也にぶつかった時。  それはOBとして顔を出していた先輩で、友達のお目当ての先輩よりも少し上なのは周りの対応で分かった。  何年か前のキャプテンだったと言う彼は大学でもこの競技を続けていたため試合の時にはよく顔を出していて、今回も後輩のために足を運んだらしい。  経験者だけあって試合後の総評や指導もするのだけれど、時也ばかり見ていたはずだけど大丈夫なのだろうか?と思っていたらそれとこれは話が別らしく、友人の付き添いでこのスポーツに詳しくなっただけの私が聞いてもちゃんと理解できる程に的確なものだった。  いつの間に試合を見ていたのだろう?  それ以降、試合のたびに友人に連れ出される私は同じように試合の度に見かけるようになった先輩の様子が気になってしまい、毎回なんとなく様子を伺ってしまう。先輩は試合の総評をしつつ〈練習の仕方〉や〈シューズの選び方〉や試合時のメンタルの持ち方を教えたりしていたのだけど、気がつくと時也の隣を陣取っているのが気になった。  時也はレギュラーじゃないのだからもっと相手にしないといけない後輩がいるじゃないかとも思ったけれど、もしかしたらサポートの仕方を教えているのかもしれないと思い至り〈残酷だな…〉と思ってしまった。  サポートをしたいわけでもないのにサポートをせざるを得ない時也の気持ちを先輩は理解しているのだろうか?  やりたい事はできずにサポートを繰り返すもどかしさに気付いているのだろうか?  なんでそんな風に思うのかと、本人も満更でもないんじゃないかと思われるかもしれないけれど、友人がマネージャーにならないかと打診した時に悲しそうな顔をしたと聞いてしまったせいで、時也がマネージャー業を好きでやっているのではないのだと思ったのだ。マネージャー業が好きならばそんな顔、するわけが無い。  そんな風に試合の度に時也を、途中からは時也と先輩の様子を見ていた自分だったけれど、友人が目当ての先輩と付き合うことになると試合会場に足を運ぶ事は無くなった。  学生時代は〈学校〉という社会一般からすれば小さいけれど本人たちにとっては大きな世界で、その小さくて大きな世界の中で多くの人間とすれ違う場である。  特に〈高校時代〉は小さくて大くてとても濃い世界。  だけど一歩校外に出てしまえばい余程仲が良くなければ忘れてしまう人間の方が多くて、自分にとって時也は他よりも気にしたものの所詮友達の部活の後輩だった。  時也のことは気になってはいたけれどそれ以上でもそれ以下でも無く、大学で再会した時もそれほど感慨は無かった。無かったけれど声をかけてしまったのだ。 「時也君」  私が声をかけると不審そうな顔をされてしまうけれど、友人の名前を出すと表情が緩む。 「私、よく試合見に行ってたから時也君のこと知ってるんだよ。いつも友達の手伝いしてくれる可愛い後輩だと思ってた」  そう言ってしまってから不味かったかとは思ったけれど、言ってしまった言葉は取り消すことはできない。 「そうだったんですね。  そう言ってもらえると何だか報われます」  やはり時也自身思うところはあったのだろう。複雑そうな顔はしたけれど、それでも悪い気はしないようなので、私はそっと胸を撫で下ろす。 「学校には慣れた?」  時也に声をかけたのはGWの前だったのか後だったのか。まだ校内で迷うと言う時也に目印にすると良い場所やものを教え、何か困ったら連絡しなさいと無理やり連絡先を交換した。 「別に私から連絡することもないし、時也君が連絡してこなくても気にしないけど、何か困ったときのために先輩と知り合いになっておけば便利だからね」  そう言ったのに、別れた後でお礼のメッセージを送ってくるような子が時也だ。  それがファーストコンタクト。  それ以降、構内で出会えば挨拶を交わすけれどメッセージは特に無かった。  はじめは1人でいる事が多かったけれど日を追うごとに一緒にいる友人の数が増え、最終的には7、8人でグループを作ったようで彼らといる時は楽しそうなそぶりも見られるようになって安心したのだ。  ただ、気になったのは高校生の頃は短めの髪だったのに、いつから伸ばし始めたのか少々鬱陶しいくらいの前髪。  後ろはちゃんと整っているため前髪を伸ばしているのはわざとだろうけれど、短めの髪が似合う可愛らしい顔立ちを知っている私としては勿体無いと思ってしまう。  自分でも何でこんなに時也が気になるのかわからなかったのだけど気付けばすっかり姉の気分で、挨拶を交わすのを見ていた時也の友人達からは〈血の繋がらない姉〉認定されてしまい、時也の友人からも姉のような扱いを受けたのは今でも笑い話。  私には当時、友人以上恋人未満だった男友達がいたのだけど、その友達が〈私が話す時也像〉に嫉妬してしまい会わせて欲しいと言われた時に時也に打診してみるとアッサリOKと言われ、会わせたら彼が時也を気に入ってしまうという不思議なこともあったけれどこれも縁だろう。  かと言って私達が必要以上に時也とコンタクトを取ることはなく、ただ私が時也を見かけて挨拶をしに行く時には彼までひよこのように着いて来るようになっただけ。  そんなある日、彼と付き合うことになった私達は2人で映画を見に行ったのだけど、そこで時也と先輩を見かけたのは偶然。  声をかけようかと思ったけれど彼と先輩は面識は無いし、私自身先輩とは挨拶を交わした程度しか面識がない。  ここは気付かないふりをしておこうとした時に見てしまった先輩の仕草と時也の動き。  そっと時也の指先に触れ、それが合図だったように先輩の顔を見上げる時也。  時也が顔を上げると少し前髪を掻き分けて先輩の方に目線を向ける。  そして2人で何かを確認するかのように目線を合わせると、何事も無かったかのように歩き出す。  何とも言えない濃密な空気を理解出来ない程初心では無い。  先輩のあのリアクション、あの時からもう時也のことを想っていたのだろうか?  それとも私が試合を観に行かなくなってから決定的な何かがあったのだろうか?  時也の髪型は先輩のせいなのだろうか?  色々と気になることは有るけれど、そんな好奇心剥き出しの思いはそっと胸の奥にしまい込んだ。  さっきの雰囲気は決して無理してとか、嫌々という雰囲気ではない。本人達が幸せならばそれで良いじゃないか。  そんな風に思っていたのは時也が2年、私が4年の頃。  構内で見かければ挨拶をするし、話をすることもある。彼も時也と面識ができたため会えば挨拶や立ち話くらいはすると言っていた。  学年が変わる時には履修の相談に乗ったりもしたし、時也の友人から姉認定されている私は彼がいない時など昼食を共にすることも許されるようになっていた。  時也の友人はとにかく〈出来る男〉が多かった。本人達はそれをひけらかすことはないし、むしろ隠したがっている様子だけど話をしていれば大体のレベルはわかってしまうものだ。時也だって出来る部類に入るのに周りが出来すぎるためそれに気付いていない。  そして、時也の友達はとにかく顔が良かった。  ただ、どの子も髪の色を変えたりしてないしコンタクトにする事もなく眼鏡をかけている。眼鏡をかけていない子は時也のように前髪が長かったり、常に帽子を目深に被っていたり。  おまけに服装も流行りを追う事なく、シンプルな服装で一見しただけではそれに気づくことはないだろう。  私だって姉認定されて何度か一緒に過ごした時にやっと気付いた程だ。  と言うのも時也の学年には明らかに遊んでいそうな集団がいて、常に周囲の注目を集めているため流行を追うわけでもなく騒ぐわけでもない時也達は正直全く目立たない。  勿体無いと思わないでもないけれどリーダー格である1番優秀であろう子に言わせると「遊ぶなら進学する必要ないんじゃない?何のために進学したか考えれば行動もそれなりになると思うよ」との事だった。「まぁ、中には要領のいい奴もいるけどほとんどは将来困るんじゃない?」と苦笑いしていたけれど、その子の言う通りあの派手な集団の中で要領よく就職したのは1人2人いたか居ないからしい。  そんな風に時也を気にしながら大学生活を送り就職した年の秋ごろに知らされた残酷な現実。 「ねぇ、結婚式に着るフォーマルなの持ってる?」  かつて時也の先輩であった友人から来た電話だった。話を聞いてみると近々結婚式があるものの、以前出た結婚式とメンバーがほぼほぼ同じなので同じ物が着れず困っていると。体型も似ているし趣味も似ている。もしも持っているのならば貸してもらえないかという打診だった。  困った時はお互い様。それならば久しぶりに会ってゆっくりと話もしたいと食事に行く約束をした。  そして聞いてしまった裏切り。 「覚えてるかな?  試合も見に来てた先輩、あの熊みたいな人」  結婚するのが部活の先輩だと聞き好奇心から私の知ってる人か、と聞いた時に教えられた人物に驚くことしかできなかった。 「それって、何代か前のキャプテンでしょ?」 「そうそう。  それがさ、彼女ができたって聞いたと思ったら出来ちゃってあっという間に結婚だって」  友人の言葉が通り抜けていく。 「それってさ、部員全員に連絡とか行くの?」  時也の事が心配だった。  熊のような先輩と言って思い浮かぶのはあの人しか居ない。あの人が結婚すると言うことは時也とは別れていたのだろうか?時也はこの話を聞いて傷付かないだろうか? 「行かない行かない。  流石にあそこまで上だと連絡しない。  キャプテンはキャプテンだけのグループが有るから今回はその関係」  友人のパートナーもキャプテン経験者である。OBだった彼との交際が順調で、結婚も視野に入れたお付き合いのためこんな時には2人揃って呼ばれるらしい。  友人は私も知っている先輩達の話や自分たちカップルの話、近況などを話してくれるけれど正直内容は頭に入ってこない。  時也は大丈夫だろうか?  連絡をしたいけれど、時也のパートナーの事は偶然知っただけで直接話を聞いたことはない。最近時也に会ったのはいつだったか。何を話したんだったか。最後に来た、最後にしたメッセージは?  友人は一通り話をすると満足したのか「お迎えが来るから」と嬉しそうに帰り支度を始める。私が上の空だったことには気付いていないようだ。彼女に釣られて店を出るとまっすぐ帰宅する。  気が向いたら彼のところに行こうかとも思っていたのにそれどころじゃない。  時也に連絡をしたいけれどそれも出来ず、帰宅してモヤモヤしたまま一夜を過ごした。  翌日は時也のことが気にはなるものの、いくら仕事に慣れたとはいえ抜け出す事はできない。時也と連絡を取ることは可能だけどメッセージを送ったところで何を聞けばいいのかもわからない。  考えて考えて、そして私は〈彼〉に連絡を取った。  時也達のグループの中心にいる彼、敦志は不思議な子だった。グループで過ごしている時に時也を殊更気にかけているものの、気にかけているだけで必要以上に何かをするわけではない。マイペースな時也に周りが呆れていれば同じように呆れているし、弄られている時は同じように弄っている。ただ度を越えそうな時はさりげなく庇っていたりするため気にかけていることに気付いたのだ。 〈時也は元気?〉  とりあえずメッセージを送ってみる。  そんなこと本人に聞け、と言われそうだけど敦志は察することのできる子だ。 《元気なふりはしてますよ、ずっと》  送って30分ほどしてから返ってきたメッセージ。やはり敦志も何か感じているのだろう。 〈今って電話できる?〉  そう送ると敦志の方から電話をかけてきた。 『お久しぶりです』  第一声はそれだった。  確かに卒業してから会っていないから久しぶりになるのだろう。 「久しぶり。  ごめんね、急に」 『大丈夫です』  短い会話が続く。 『時也、バイト辞めましたよ。  どこまで知ってますか?』 「そっちこそ」  前置きなく始まった時也の事を探り合う会話。 「そもそも時也のパートナーについては知ってる?あの子、何も言わないでしょ?」  私の確認に彼は肯定の返事を返す。 『話さないけどいるのは知ってましたよ。少し前に別れたのも知ってます』 「何で?」 『痕が無くなったから』  彼の言葉の意味を理解して呆れてしまった。 「私は相手も事情も知ってる。  本人から聞いたわけじゃなくて人伝だけど、そんな話を聞いたらぶち壊してやりたいくらいには怒ってる」  怒りに震えそうになるのを抑えるのが難しい。そこまで独占欲を丸出しにしておいて何がデキ婚だ。 『事情を聞いても?』  その言葉に少し悩む。  私が知っていることは自分が目にして推測した2人の関係と、友人から聞いた話から導き出したもので〈事実〉かと言われれば〈事実〉だとははっきり言えないのだ。 『僕が知ってる、推測していることは少し前にパートナーと別れたこと。そのパートナーは男性であること。たぶん時也のバイト先はその人と関係のあるバイト先だったこと。  それくらいです』  私が躊躇っているのに気付き、彼が先に自分の知っている情報を示す。 「何で男性だと思うの?」 『痕の具合ですかね。  手首に残った指の跡は女性の手じゃないし、女性が気付かれないように残したにしては少しばかりキスマークが濃すぎます』  しれっととんでもない事を言われた気がする。 『バイトを辞めたのは学年が変わって割とすぐ。GWにはバイトがあるって言ってたからGWの前後、くらいに別れたんだと思います』  淡々と言われて少し怖くなる。  この子は時也の何なのだろう? 「そんな事まで分かるの?」 『バイトを辞めたのは本人が言った事だし、それまであからさまに付けられてた痕が無くなったのと、時也の様子を見ればそれくらい予測できます』 「そんなに?」 『今はそこまでじゃないですよ。  気にして時也の家に様子を見に行った時に、部屋の隅にゴミ袋に詰められた何かが置いてありました。  あんな風に部屋にゴミを置いておくなんて時也にしては珍しいと思ったけど…早く捨てたかったんじゃないですか?』  淡々と話す内容に薄寒さを感じる。敦志は何を知っていて、何を思っているのだろう?それを知りたいと思う気持ちはあるけれど、こちらが勘繰っているものの本人は事実を話しているだけで他意はないのかもしれない。 『時々自分のバイト先の手伝いをしてもらってますけど、それなりに元気にはなってきてます。  ただ変なのに好かれたみたいで…それも気の紛れる原因かもしれないですね。  で、そちらの事情は?』  この時に〈変なの〉の話をちゃんと聞いておけばと思う時が来るのだけど、その時には目先のことしか見ていなかった私は仕方なく口を開く。 「時也には言わないでね」  そう念を押して自分と時也、先輩との関係。2人が付き合っていることに気付いた経緯。そして今回のことを話す。 「凄く仲が良さそうに見えたし時也の顔見たらどんな仲かわかっちゃうじゃない?それなりに応援してたんだけどね…」  自分の事ではないのに悔しくて言葉が続かない。 『先輩、学祭って来られますか?』  突然の言葉に戸惑うけれど、行けると答える。彼と一緒に母校に顔を出すのは楽しいだろう。 『時也のこと連れ出すので合流しましょう』  敦志の提案は有り難かった。  卒業してから縁が切れてしまうかと思っていたけれど、こうしてまた繋がった縁はその先も続いていくことになる。  私にとって時也は弟のようなもので、彼にとってもそんな存在になっていき、同じ会社に入社を決めた時には思わずガッツポーズが出たものだ。  そこまで大きくない会社だから社長に時也を推しておいたのは本人にも言ってあったけれど、それはあくまで後押しで採用の決め手は時也の実力。  同じ会社で過ごす中で私と彼は結婚し、部署が変わって顔を合わせることが少なくなっても時也のことは気にかかる可愛い弟のままで。  新しい業務形態を作る準備をしていた彼に異動の話が出た時には私は出産間近で、産前産後の時期は寄り添いたいと言ってくれた彼に時也を推すように勧めたのは私だった。  結果それが吉と出るのだけど、その時の私たち夫婦はそんな事を知る由もなかった。  うちの後輩は少し面倒で、だけれど放っておくことができないくらいには可愛い子だ。
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