少しの違和感

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大学内にあるカフェラウンジに着いて、いつものカフェラテを買って席に着く。 私は早速、七香に相談したいことがあった。 「もし私が好きな人を忘れるために、好きって気持ちがなくても告白してくれた人と付き合ったとしたら、やっぱり軽蔑する?」 七香なら思っていることをはっきり言ってくれると思って聞いてみた。 「そうだなぁ。軽蔑はしないよ。中には気持ちを弄ぶような人もいるけど、莉乃はそんなことしないって分かってるから。」 もちろん、気持ちを弄ぶなんてことはしない。ちゃんと相手と向き合おうと思う。 「もしかして莉乃にそういう人がいるの?」 「え?」 「莉乃のことを好きって言ってくれている人。」 あまりに優しい顔でそう聞いてくるから、昨日のことを七香には言ってしまおうかなって思った。 「あのね、実は昨日…、」 話そうとした時、ラウンジに入ってきた二人が目に入ってきた。
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