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「何にしようかな〜。」
「今日は俺が奢るよ。」
仲良くレジに並んで話す二人は…、元彼の智也と水島さんだった。
「場所かえる?」
「ううん。大丈夫!」
七香も二人に気付いて場所を変えるか聞いてくれたけど、移動したら意識しているって思われそうで嫌だったし、私たちが先に来ていたんだから移動する必要もないと思った。
二人が並んで歩いているところを見れば、さすがに別れたっていう実感は出てきた。
だけどそこまでショックじゃないのは、やっぱり水島さんには勝てないなって、その気持ちの方が大きいのかもしれない。
でも水島さんが智也を選ぶなんて意外。
彼は、顔は悪くないけれど、特段かっこいいわけでもないし、みんなの中心にいるような明るい性格の人物でもない。どちらかというと真面目なタイプの人間。
逆に彼女はとても明るくてキラキラしていて、いつも一緒にいるのは翔真くんみたいな人が多いような気がする。
もう私は智也とは別れているし、どうでもいいんだけど…。でも少しだけ違和感を感じた。
彼らが来てしまったから、昨日のことを七香に話すのはまたにしようと思った。
今日はこの後、携帯ショップに行かなければいけないことを思い出して、七香と違う話題を少し話した後、一旦そこで別れた。
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