3.あの頃と同じこと、違うこと。***

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 ほっと息をついた。私には刺激が強すぎる。  入浴のときなどに自分で触れることはあるが、それとは全然違う。触れてくるのが彼だからなのか、そうじゃなくてもこんなふうに感じるのかは今の私には判別できない。ただ、見知らぬ男たちに肌を触れられたときとはまったく違う、ということだけははっきりした。 「なにを考えているんだ」  声をかけられハッとする。 「他の男のことか?」 「え!」  頭の中を読まれたことに驚いて、弾かれたように顔を向ける。彼は苦いものを噛んだような顔をしていた。 「おまえのことを振ったやつのことなんて、すぐに忘れさせてやる」  言うや否や、胸にかぶりつかれた。先端に生温かくぬめるものが触れて息をのむ。次の瞬間、ジュウっと吸い上げられる。 「ひあっ、んぁぁあっ」  強すぎる刺激にまぶたの裏がチカチカする。背中を弓なりに反らせたら、はからずしも彼に胸を押しつける形になった。彼は先端を口に含んだまま、口の端を持ち上げる。  固くしこった先端を舌で押し潰したり、逆に吸いながら転がしたり、まるで飴玉か何かのようだ。  何度も何度も頭を振りながら「だめ」と訴えるのに、一向にやめる気配がない。それどころか、反対の胸も手で揉みしだかれる。指で摘まんだ実を捏ねながら口に含んだ根元に歯を立てて吸われた。 「やあぁ……っ!」  快楽の波にさらわれて頭が真っ白になる。
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