3.あの頃と同じこと、違うこと。***

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 甘い責め苦からやっと解放されて荒い息をついていると、彼がTシャツを脱ぎ捨てた。惜しげもなくさらけ出されたたくましい上半身を、痺れた頭でぼうっと見入る。すると彼がクスリと笑った。 「放心するにはまだ早いからな」  彼はそう言うと、スカートのファスナーを下ろしあっという間に足から引き抜いた。 「きゃあっ」  身に着けるものがショーツ一枚になってしまい、あまりの恥ずかしさに顔から火が出そうになる。胸を両腕で隠したまま、内ももをぎゅっと寄せた。 「うぶなふりで誘っているのか?」 「なっ」  ふりなんて自分にできるはずもない。 「なんだか癪だな」  は? と目が点になった。なにが言いたいのか全然わからない。 「香ちゃんは、会わない間に体も中身もずいぶん成長した。男心をくすぐるすべまで身に着けて、胸だけで()けるほど慣れている」 「ちがっ」  頭がカァッと熱くなった。  素肌を異性の目にさらけ出したのも、触れられて乱されるのも、全部これが初めてなのだ。  誤解だと言わなければと思えば思うほど、気持ちが前にのめって口がはくはくと空振りする。  突然ショーツの上から秘部をツーっと指で秘部をなぞられた。 「ひゃっ」 「ほら、濡れてる」 「……っ」  恥ずかしい指摘に顔が真っ赤になる。言う通り、ショーツのクロッチは濡れて冷たい。
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