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さっきからずっと、おへその下あたりがじんじんと熱くてたまらなくて、中からなにかが蕩け出す感触はあったが、ここまでだとは思ってなかった。
どうしよう、いやらしい女だと思われていたら……。
ふりなんてしてない。なにもかも初めてのことだ。早くそう言わなきゃ。
涙の溜まった瞳で恐る恐る見上げる。
「こ、こんなになったのは初めてで……その、他の人には、んっ!」
両目を見張ったお兄ちゃんは、私の言葉を遮るように口を塞いだ。
噛みつくような口づけで口腔を犯しながら、ショーツの横からごつごつとした指を差し込んできた。突然のことにビクンと背中が跳ねた。
「んあっ」
指先が直に花弁に触れ、全身に力が入る。合わせを指でたどるように何度か行き来されるうちに水音が聞こえてくる。なにもかもが恥ずかしすぎて泣きそうだ。彼の唇が離れて行くと同時に、真っ赤になった半泣きの顔を両手で覆った。待っていたかのように、ショーツを剝ぎ取られる。
「あっ」
一糸まとわぬ姿にされたことに気がついて、全身が発火したかのように熱くなった。急いで隠そうと手をやるが彼の方が早い。指先で花弁を割られた。
「やっ」
「いや? こんなに濡れてるのに?」
わざと音を立てるように指を動かされ、ピチャリ、と淫猥な水音が響く。
「やらしい音」
「ちが……んっ」
彼の反対の手が膨らみの縁をたどるように撫で、体のラインに沿ってゆっくり腰まで下りてきた。
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