AIと猫

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「はーい、やめてやめて。今日のレッスンは終わり、みんなはまた明日。マネージャー、ちょっと残って」 ダンスレッスンの先生はマネージャーを別室に案内して聞かれては都合の悪そうな話をしているようだ。 「呑も呑も、やってられんわ。なあ、嵐丸〜!」 僕は呑みすぎたマネージャーに肩を貸してあげた。 「言っとくけど僕は嵐丸じゃないですよ」 「うるさいな。お前は、、嵐丸なの〜!!」 某アイドルグループをもじって僕に怒鳴りつけた。 「あんなにダンス頑張ったのに、何で演歌に路線変更何だよ〜、何が駄目だって言うのよ!!」 そう叫ぶと体重がずっしりとこちらにのしかかった。 完全に眠ってしまったのだろう。 僕は、自分が悔しいというより彼女の期待にこたえられない自分が悔しかった。
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