AIと猫

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マネージャーをタクシーで送り、僕は自分の部屋に着いた。 「ただいま、マカロニ」 猫は少しだけ近寄るとお酒の匂いが気になったのだろうか、どっかに行ってしまった。 「まあ、いつものことだしな」 スーツを脱ぐとシャツを着たまんま天井を見つめた。 すると天井が霞んで見えなくなってしまった。 「あれ、涙」 いつの間にか目から水のようなものが流れていてびっくりした。 しばらくそのまま拭きもせず流し続けているとマカロニが静かに僕のそばに来て「ニャー」とかすれた声で鳴いた。 「マカロニ」 静かに撫でてその夜は添い寝してもらった。 もちろん、彼は朝にはどっか行ってしまったが。 それでも朝、泣いて気が晴れたのだろうか? カーテンを開けると今まではビルの殺風景な景色にしか見えなかったのに、今はキレイな景色が広がって見えたのだった。 完
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