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14 side宝井 守 ベッドでグッタリ横たわる恋人をジッと眺めた。 正直余裕なくさせられつつあるのが怖い。 事が始まれば、バカみたいに腰を振り、意識がなくなるくらい快楽に溺れさせてやりたくなる。 本当のところ、別れてやるなんて偉そうに言っておいて、俺は関に逃げられるのが怖いんだろう。 若い張りのある肌だけでも、中年には勿体無いのに、この顔面だ。 女も、もちろん男だって黙ってはいないだろう。 鎖骨でキラキラと光る汗を見て、俺は吸っていたタバコをサイドテーブルの灰皿に捩じ込んだ。そして、関に覆い被さるようにして、その汗にゆっくり舌を這わせた。 「んぅっ…」 瞼が微妙に痙攣して、開きそうで開かない瞳。 俺はそのまま関の胸元に耳を押し当てた。 ドクンドクンと一定のリズムで揺れる胸板。 ギュッと腰を抱いて、目を閉じて、その音に集中していたら、髪を撫でられ、ハッと彼を見上げた。 「何可愛い事してんすか?…髪がくすぐったい。」 見下ろしてくる関は目を細める。 ヤッた後のままだから二人とも裸なわけで、胸元に寄せた髪が肌に直接触れて関を起こしてしまったらしい。 「あぁ…悪りぃ…」 「しおらしいと怖いっすよ」 「バーカ、俺はいつだってしおらしいんだよ」 「ふふ…」 「何だよ」 不貞腐れたように呟く。 「…あんたの事…可愛いって思う日が来るなんて…不思議だなって」 俺は関の胸に頰を寄せながら静かに微笑んだ。 「…聞いてますか?」 関が覗き込んでくるから、そのまま後頭部を掴んで引き寄せ深く口づけた。舌を深く絡ませて、息継ぎが出来ないくらい喰らい付いてやる。 「んぅっ…ふっ…っはぁ…はぁ…」 「苦しかったか?目が潤んでるぞ」 のしのしと関の身体を這い上がり、形成逆転とばかり覆い被さる。 「朝っすよ」 「鳥は朝に鳴く」 「誰がっ…ぁ…鳥っ…んぅっ…はっ…」 「イイ声で鳴けよ…」 昨夜散々抱いた身体はまだ俺を受け入れられるように指を入れたら吸い付いてくる。 尖った顎がのけ反り、喉仏が揺れる。 それに柔く噛みついて指を前後させる。 関は俺の要求を拒むように声を殺し、固く唇を噛み締め食いしばる。それが可愛くて、余計に鳴かせたくなるから仕方ない。 指で唇の隙間を撫で、緩んだところで上顎を撫でるように中指を突っ込んだ。 「ぅぐっ!!ゔぅっ…ウッ…はぁ…ぁっんぅっ…」 「はい…じょ〜ず」 見下ろしながら呟いて、自分の盛った熱に手をかけ、関にゆっくり当てがった。
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