修一

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◇ 修一 ◇ 「また今日も一緒かよ」 おれがそう言うと、勇二も同じタイミングでおれと同じ言葉を言った。 「また今日も一緒かよ」 自宅の少し狭い脱衣所。 家族四人分の洗濯物が雑にかごの中に放り出されている。 おれは服を雑に脱ぐと浴室のドアを開けて中へ入った。 おれには双子の弟がいる。 名前は勇二。 そしておれの名前は修一だ。 今おれ達は高校2年で同じ学校に通っている。 それなりに仲は良い方だ。 いや、かなり仲が良いと言った方が良いかもしれない。 家ではもちろん、学校でもよく二人で話す。 双子だからなのだろうか。 おれ達はクラスこそ違うが良く学校で会うことが多い。 もちろんタイミングを合わせた訳ではなく偶然だ。 よく会うのはトイレだ。 休み時間におれがトイレに行くと必ずと言っていいほど勇二も来る。 更におれが「また来たのか」そう言うと全く同じタイミングで勇二も「また来たのか」と同じセリフを言う。
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