第2話 確かな成長

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それは・・・「生々しい夢を見たことはあるか?複数回ある場合は何回か?直近であるか?」 別に心療内科があるわけではないが毎月一回このアンケートが取られる。 何を目的でこんなアンケートを取っているかはわからないが、別に取られても困らないので適当に答える学生、真剣に答える学生様々いる。 それが後に天悟たちの運命を変える・・・いや、回帰させることになる。 さて物々しい話はこれで終わりにしよう。 天悟たちの時間は大分流れたようだ。 「う~ん~」 「はは、疲れたか」 「まぁね。」 背伸びをして体をほぐしたのは美華。 「ちょっと休憩しよう。詰め込みすぎるのもよくない」 「そうね。あたし新しい飲み物買ってくる」 提案したのは香住だ。 「じゃあ、手伝う」 「マジで!!」 一同は驚いた。 普段自分から関与しない天悟が「手伝う」なんて言うからだ。 「・・・お前ら後で一発ずつ殴る」 「まぁまぁ・・・天悟君手伝ってくれてありがとう。行こう」 そういって一緒に歩きだす。 「珍しいこともあるもんだな」 「ほんとね・・・あの天悟がねぇ」 誰ともなくそう話す。
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