第2話 確かな成長

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それで今日は何をするかを聞いたのだ。 「ごめん今日私パス」 水景が定食を食べながら言う。 「あぁ~。弓道の練習か?」 「そう。面倒なんだけどやらないと親がうるさいのとやっぱり鈍るんだよね。体の感覚が」 「水景ちゃん弓道やってるの?かっこいい」 「そっか。香住ちゃんには言ってなかったか。私ん家弓道してんの。」 そういってエア番えをする。 盛り上がっている。 女子の会話とは思えないが盛り上がっている。 「じゃあ今日は勉強会にしない?あたしまだこの学校来て、一週間でしょ?まだ授業に追いついてないところもあるんだ。おねがい。人助けだと思って。この通り。」 香住が手を合わせて頭を下げる。 「なら勉強会だな。誰のうちでやる?それとも学校?」 秋一が言う。 「私は学校がいいな。家だとお菓子で溢れてるもん。」 「あ~なるほどな。じゃあ学校の自主学習棟でやるか」 「そうだね」 そんなわけで放課後は勉強会になった。 放課後。 「じゃあ私は帰るね。わかんないことあったら連絡して。終わったら返すから」 そういって水景は帰る。 「おう。気をつけてな」
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