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卒業以降、疎遠になった事で気持ちは離れ、東京で出会った女性と交際し、入籍するに至った。
しかしあの日、スクランブルで再会して以来、頭から離れない。
社会的な立場や男としての責任感から妻にはプロポーズはしたものの、どうしても真彦と比べてしまう。彼女を愛しているとは言えないと打ち明けた。
妻と別れるわけにはいかない。だが、真彦とも友達ではいられない。
昔のような関係に戻りたいと言うのだ。
身勝手な暁斗を、真彦は受け入れる事にした。
夢にまで見た彼と結ばれる、願ってもない申し入れだったからだ。
そして、世間からの圧力により、愛しくもない妻と家庭に縛られる彼を哀れにも感じた。
真彦は自分も同じ気持ちだと伝え、体に触れる。あの頃にしていたのと同じように。
暁斗は一瞬戸惑いを見せたが、すぐに応えてきた。
心は中学生の頃に戻り、体だけが大きくなったような感覚に陥っていた。
気持ちを確認し合った2人は、そのまま一線を越えてしまう。当時できなかった事まで、してしまおうと。
ネットで知り合った男性たちから教わった知識と技術を駆使して奉仕する真彦に、暁斗は愛していると言った。
それだけで、真彦はこれまでの苦労が報われた気分だった。東京に出てきたのは、間違いではなかったのだ。
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