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道香が起きた時には身体がさっぱりしていたので、マサがタオルで拭き取ったのかも知れない。
下肢の間にまだマサの熱の感覚が残っている。乱れた行為を思い出すだけで道香の蜜口は蜜を溢れさせた。
マサは道香を腕枕しながら、もう一方の腕は腰元を抱くように巻き付けて、規則正しい寝息を立てている。
その胸元に唇を寄せて赤い痕を残すと、マサは小さく反応を見せたが眠ったままのようだ。
道香は覚えたこともない感覚に陥り、溢れる蜜を押さえるように蜜口に手を伸ばすと、ズルリと自らの指を蜜口に忍ばせて中を掻き回す。
マサの逞しい指と違い、圧迫感が足りないが、溢れてきた蜜をどうにかして止めたくて必死で指を出し入れする。
クチュクチュと小さな水音を立てながら、蕾も擦って一人で行為に耽る。
必死で息を殺して絶頂を迎えると、ビクビク震える蜜口から指を引き抜いて大腿に蜜を擦り付けて、マサの胸に顔を埋める。
「道香」
頭上から声がして顔を見上げると、マサはいつから起きていたのか、随分可愛らしい姿だったと道香を抱きしめる腕を強めた。マサの昂ぶった芯が下腹部に当たる。
「やだっ! 起きてたの?」
「あんな可愛いことしてバレないと思ったのか」
「いや、ち、違う!」
「俺が欲しかった?」
「なんか、私の身体変だよ……」
「なら俺も治まらないから変なのかもな」
道香に熱を押し付けながら悪戯な笑みを浮かべると、マサは無理強いすることはせず、道香を優しく抱きしめたまま、キスをした。
「やっぱり引っ越しは早い方が良いな」
「今日見に行く?」
「道香が大丈夫なら、そうしようか」
「多分、でも外で溢れたらどうしよう」
「そんなに敏感なのか」
「分からない。もう! マサさんのせいだよ」
自分で弄ったことなんてないよと道香は頬を膨らませ、それから青ざめると本当に外で変に溢れたらどうしようと真剣に悩んでいる。
「壊れるくらい抱いたからな。今だけだろ。シャワー浴びてさっぱりしたら切り替わると思う」
マサはあっけらかんとそう言うが、道香はまだ疼く腰を震わせるとマサの胸元を拳で叩いてどうしてくれるのと可愛い抗議をした。
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