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お互いに達してもなお、そのままの体制で唇を合わせていた。
「ん、ん…ッ」
「苦しいか?」
「大丈、夫…だけど、力入らない…」
ズルリと彼が私のナカから自身を抜いた。
感度が研ぎ澄まされた私にはそれすら強い刺激に感じる。
「んぁ…ッ」
「ふ、これも気持ちいいの」
「…だって、刺激が強くて…」
不意に出た声に、彼が嬉しそうに微笑う。
彼は私をベッドに横にすると、自身から避妊具を外した。
「和泉さんは、ずっと余裕そうだった」
「んな訳ないだろ、理性ぶっ飛んでたわ。痛くなかった?」
和泉さんはずっと私の反応を伺いながら楽しんでいる様子で、理性がなくなっていたなんて思えない。
それに初めは彼の大きさに圧倒されたけれど、ずっと優しくしてくれたおかげで痛みなんて全くなかった。むしろ…
「ん。全部、気持ち、良かった…。好きな人とするの、幸せ」
「…お前なぁ…可愛すぎんだけど」
和泉さんは私に覆い被さってキスをすると、舌を滑り込ませる。また、濃厚な、深い深いキス。
「んん、ふぁっ、んッ」
「やべ、これ止まんねえわ」
「え」
ほんの一瞬だけ目線を彼の下半身へと向けると、吐精したばかりのはずの彼のモノが再び太さと硬さを取り戻していた。
「え、え…」
「言ったろ、タガ外れたら我慢できねえって」
「そう、だけど…」
確かにそう言ってはいたけれど、まさかこの身体が動かない状態でもう一度、なんて。
私が戸惑っている間に彼はすでに新しい避妊具を装着していて、私の蜜口にクチュッと押し当てた。
「和泉さん、ほんとに…?」
「明日夕方からだろ?まだ時間はたっぷりある」
「あっ、んんンッ!」
グプッと粘着音がして、また彼が私のナカへと沈み込んだ。
初めより辛さはないものの、圧迫感はまだある。でもやっぱり、気持ちいい。
「ふぁあッ、はンっ、んん…あッ」
その後、彼は今までの分を取り戻すかのように何度も私を抱いた。カーテンの隙間から差し込んだ光で、朝が来たのはなんとなく理解していた。だけど意識は朦朧としていて、半分記憶はない。
達する度に脱力し、残りの体力が減っていく私に対して、和泉さんはどんどん元気になっていって、訳がわからなかったことだけは覚えている。
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