「そんなに魅力ないですか」

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 感じ過ぎておかしくなりそう。別に泣きたいわけではないのに涙も溢れてきた。  そんな私の反応を楽しむかのように、和泉さんは起き上がって何度もを攻める。 「ここ、いいの?」 「んん、っあぁ…っ」 「良さそうだな」  そう言って彼は口元に乗せたままの私の手を手首を掴んで退けると、唇を合わせた。絡まる舌が余計に快感を煽る。 「んーん、んっ、…っや、だめ、んんっ」 「だめって反応じゃないけど」 「やっ、んんんっ」  和泉さんの指が私のナカで交差したり、抜き挿しされるたびにビクビクと身体が震える。  そして彼の両足の間にある私の右の太ももには、先ほどから硬く主張したモノが当たっていた。  彼も、私で興奮してくれているんだ。  チラリと目線を移したのを、彼は見逃さなかった。 「ふ、気になる?」 「…い、じわる…っ」  私が恥ずかしがるのを分かっていてそんなことを言うのだ。  和泉さんは私のナカから指を引き抜くと、ペロリと舌で舐めた。 「そ、んな…きたな、い」 「んな訳ないだろ」 「もう、頭が…沸騰、しそうぅぅ…」  真っ赤になっているであろう私の顔を、彼は優しく見つめて、左手で頬を撫でる。 「こっからが本番なんだけど」 「…ん、分かってる、よ」 「だいぶ解れたから。もういいか」  私は呼吸を整えながら無言でコクンと頷いた。  和泉さんはベッド横のチェストの引き出しを開けて手のひらよりも少し大きいサイズの箱を取り出した。避妊具だ。  年末年始にそういう雰囲気になった時は持っていないと言っていたから、きっとその後に用意したものなのだろう。  箱を開ける時にチラリと見えたXLの文字。 「え、っくす、える…」  声が出てしまった。 「そう、XL」 「あ、えっと…」 「何、怖くなった?」  和泉さんはそう言いながらも自身が着ていたスウェットを脱ぐ。初めて見た彼の上半身はとても引き締まっていて、いつもこの胸に抱きしめられていたのだと思うと、心がギュッとなった。 「ちょっと、だけ。…でも、大丈夫だから…して」 「…これ以上煽るなよ」  口に咥えた避妊具の袋をピッと破くと、そそり立った彼自身にソレを装着し、私の秘部へと押し当てた。
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