第14章 紬の葛藤。

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結局宗盛の家族が目覚めたのは、 07月14日の明朝でございました。 やはり清盛と同じく3日3晩目覚めるのに掛かりました。 秈千代「父上、あの臭い匂いは… 一体?」 教子「鼻が曲がるかと思いましたわ…」 宗盛「もうないから安心しろ。」 宗盛は秈千代の質問に答えようとはせず、結論だけを話しました。 秈千代「なんで父上は寂しそうなのです?」 秈千代が知盛に問い掛けると知盛は、 何も言わずに笑っていました。 平安時代にはお香は必須。 ですが中にはセンスのない人もいるのでたまにはこのような惨事になる事も。 あんなこんな色々ありながらも紬が 生活の面でも色々違いすぎる平安時代に馴染む事が出来ているのは…。 知盛「どうした?紬。」 太郎「養母様、どうなさいました?」 高千穂「母上?」 千代丸「ギャア~。ギャン」 産まれたばかりの千代丸は心配そうな 父と兄達を見ていた為かギャン泣きで ございました。 優月「どうしたの?千代丸。 あ、もしかして…。」 紬は千代丸のおしめを交換しました。 もちろん紙オムツなんて便利なものが あるはずもなく…。 紬「これ、洗わなきゃならないのよ。」 もう着れなくなった単をほどいて作るのですが何せこれが…面倒なのである。 侍女・みつ「紬様、私がしておきます。 これが新しいオムツですよ。」 たまたま異世界転生を果たした先で出逢った人がたまたま平家の御曹司だったため助かってはいたのですが…。 しかし… 平家の栄華にも 大分陰りが差して来ました。 今は亡き以仁王の令旨が全国に散らばる源氏の元に届けられようとしておりました。
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