第20章 平家の意地、見せるは今ぞ。

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西暦1185年03月24日。 屋島の戦いで大敗した平家は、 九州に逃げようとしましたが九州は、 もう既に範頼の支配地になっていました。 平家は文字通り背水の陣。 だけど優月達はまだ信じていました。 一族が戦に勝ち必ずやまた平穏な日々が戻る事を…。 こうして泣いても笑っても最期の戦い 壇ノ浦の戦いが始まりました。 紬「知盛さん、勝ちますよね?」 知盛「無論全力を尽くす、我ら平家の意地をあの女の事しか考えてない大将に見せつけてやろうぜ!あ、しかし僕も女の事を考えているな。僕は紬が居なければ生きていけないからな。」 紬「知盛さん、 誰よりもお慕いしています。」 知盛「僕もだよ、紬。」 しかし…。 戦になると形振り《なりふり》構わず 禁じ手に次ぐ禁じ手を使う義経により 阿波水軍を含む平家の水軍の水夫達は、(水夫(すいふ)とは…船の漕ぎ手です。) 水夫B「勘弁してくれよ、俺は幼馴染みと祝言を挙げたばかりなんだ。アイツは俺の宝物なんだ。」 水夫A「俺だって赤子が産まれたばかりだ。今、死ぬ訳にはいかねえよ!」 かなり怯えていました。 何故ならば義経、 船の漕ぎ手である水夫を狙うは禁じ手であるというのに…狙い続けてたくさんの水夫が命を落としてしまったのです。 なので阿波水軍は平家を裏切り 源氏に属する事になりました。 源氏の白旗を掲げた途端攻撃はやみ、 水夫達は命拾いしました。 こうして…戦いは決し平家は敗けてしまいました。
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